<カスタムファームウエアを使おう>


ここではDark_Alex氏が作成した「Custom Firmware」を使用して
破損ファイル非表示、ロゴスキップ、1.0のEBOOT実行などPSPをさらにカスタマイズします。

なお、Dark_Alex氏ではなくHarleyg氏が作成したバージョン(Harleyg's Custom Firmware Patch)
もありますのでそちらもあわせて紹介します。


※PSPsetなどで壁紙を変更する場合は、カスタムファームウエア導入前に変更してください。
また、インストールに失敗すると起動しなくなることがありますのでインストールは慎重に行ってください。





<CustomFirmwareでできること>
・起動時のSony Computer・・のロゴを消すことができる。
「破損データ」を完全に消す(隠す)ことができる。
・UMDを入れているときに起動しても
勝手にUMDが起動しなくなる
・インストール済みのPSPで万が一ウイルスなどによって起動できなくなっても
「リカバリーモード」を使えばアップデーター直接起動で復活できる。(インストールしてないPSPは復活できません。)
・1.0用の
分割していない「EBOOT.PBP」をそのまま使うことができる。
・起動時に×ボタンを押しながら起動すると好きなエミュレーターなどを
自動起動できる。
またWLANスイッチを切って起動すると
DEVHOOK経由で最新のバージョンが起動できる。(Harleyg氏Verのみ、要設定)
・起動時に任意のprxを読み込ますことができるので追加モジュールなどによりさらに機能が充実する





<手順1>

まず、DarkAlex氏のほうか、Harleyg氏のほうのどちらを使うかを決めます。

○DarkAlex氏Ver・・・基本機能のみ備わっているが通常使う分には便利。
公式版なので、今後のバージョンアップも期待される。

○Harleyg氏Ver・・・DarkAlex氏と同機能で(ボタン配置などは違う)、WLANスイッチOffでDEVHOOK
が起動など、さらに便利な機能も備わっている。



DarkAlex氏のほうはこちら(Dark_Alex氏のHP)の「Download」→「Custom Firmware - The proof of concept」
からダウンロードし、解凍してください。


Harleyg氏のほうは、こちらからダウンロードし、解凍します。(最新版が出ていたらそちらを使用してください。)




<手順2>

どちらのバージョンも、「PSP」フォルダがあると思いますので、
それを
フォルダごとメモステルートフォルダに入れて(上書きして)ください。

※下の画像は2つのバージョンを並べていますが、実際は1つです。







<手順3>

次に、メモステ内の「PSP」フォルダを開き、中の「SYSTEM」フォルダから、
「config.txt」メモ帳などで開きます



その後、下を参考に自分の好みの設定に編集します。
※「共通の設定項目」は共通ですが、その他はインストールしたバージョンによって異なります。

<Config.txtの編集>


<共通の設定項目>(共通)
・共通の設定項目は「nokxploit」、「hidecorrupt」、「skiplogo」で、それぞれ「1.0のEBOOTを実行させるか」、
「破損データを非表示にするか」、「SonyComputer・・のロゴを非表示にし、自動UMD起動を抑制するか」

という設定内容です。
いずれもconfig内では
「true」(有効)「false」(無効)で設定内容を変更することができます。
デフォルトがfalseになっている項目もあるので各自設定してください。


(例)「nokxploit = true;」を、「nokxploit = false;」にすると、nokxploit(1.0のEBOOT実行)は無効になります。
「hidecorrupt = false;」を、「hidecorrupt = true;」にすると、hidecorrupt(破損データ非表示)が有効になります。
skiplogoも同様です。
※skiplogoをすると起動時のUMD自動起動も抑制されます。




<その他の設定項目>

・起動時に自動実行(Custom Firmware - Proof of Conceptのみ)

2つまで設定できます。「# Specify a program to autoexecute at startup. 」
の#autoboot = "
ms0:/PSP/GAME/IRSHELL/EBOOT.PBP";
緑色の部分を実行させたいプログラムのEBOOTの位置に設定してください。
有効にする場合は、「#autoboot=・・」の、「#」を削除してください。


・×ボタンを押しながら起動で自動実行(Harleyg's Custom Firmware Patchのみ)

1つ設定できます。「# Set this to the application you want to start when holding X on boot (add # to remove)」
の、autoboot = "
ms0:/PSP/GAME/pspvba/EBOOT.PBP";
緑色の部分を、実行したいプログラムのEBOOTの位置に設定してください。

無効にしたい場合は「autoboot=・・」の先頭に「#」をつけて「#autoboot・・」にしてください。


・起動時にDEVICEHOOKを自動実行(Harleyg's Custom Firmware Patchのみ)

デフォルトで有効です。無効にするには「devhook =・・」の先頭に「#」をつけて「#devhook =」にしてください。
※すでに正常動作するDEVHOOKをインストールしておく必要があります。またダイレクトでDEVHOOK
を起動するため設定などはあらかじめDEVHOOKを起動させて設定させておく必要があります。UMDが入っている
場合は自動起動抑制のため抜いておいても良いでしょう。



・任意のprxを読み込ませて自動実行(共通)

10個まで読み込ませることができます。「#loadmodule○○="・・・"」の、「・・・」の部分をそれぞれ
prxのある場所に変更させてください。
※ms0:/PSP/・・のように記述してください。
有効にする場合は、「#loadmodule○○=・・」の、「#」を削除してください。

※現在ps2nfoなどで配布されている追加prxを利用するには編集が必要です。
詳しくはダウンロードしたファイル内のReadmeを読んでください。





<手順4>

設定が終わったら上書き保存し、ゲーム→メモリースティックから
Custom Firmwareを実行させてください。

起動し、しばらく経過すると「Press X to continue to patch firmware at your own risk.」
と出ますので、×ボタンを押してください。
patch done.と表示されたら、しばらく待ちます。メニューに戻れば成功です。

<注意>
ファームウエアのファイルを書き換えるためあらかじめ
電池残量が十分あるのを確認しておいてください。
また、
メニューに戻るまでは絶対にメモステを抜いたり、電源を切らないでください。
PSPが故障する可能性があります。




<手順5>

メニューに戻りましたら、いったんバッテリーパックを抜いてまた入れて、PSPを再起動させます。
注:起動時は常にメモリースティックを入れた状態にし、抜かないで下さい。

※Harleyg氏のカスタムファームウエアを入れた場合、起動時は常にワイヤレスLANスイッチ
入れた状態で起動
してください。DEVHOOKを直接起動させるときのみ切った状態で起動してください。


自分で設定したとおりになっていれば(ロゴ、破損データ非表示など)OKです。


(例)破損データ非表示に設定した場合
<導入する前>


<導入した後>




<手順6 その他>

○リカバリーモード

このカスタムファームウエアの特徴とも言える「リカバリーモード」は、ウイルスなどによって
システムが起動できなくなったときでも
強制的にアップデータを起動したり、index.datを書き換えできます。

※アップデーター起動の際はあらかじめメモステms0:/PSP/GAME/UPDATE/EBOOT.PBPにアップデートデータを入れておく必要があります。
またアップデートデータは1.5のものを使うと1.5→1.5となり、アップデートできないので2.0のアップデータでアップデート→1.5にDGするか、
MPHダウングレーダーをダウンロード
(PROGRAMSから)して中に入っているindex.datをルートフォルダに入れ、まず初めにリカバリモードで
「flash ms0:/index.dat to flash0」を選択しindex.datを書き換えてから1.5のアップデートを実行してください。



Dark_Alex氏(Custom Firmware - Proof of Concept)の場合は再起動時にRを押しながら起動で、
Harleyg氏(Harleyg's Custom Firmware Patch)の場合は再起動時電源をいれすぐにHOLD状態にする(電源スイッチを下にずらす)
と起動できます。詳しい内容は割愛しますが、メニューを読めば分かると思います。



<注意>
・どんな状況でも復活する保障ははありません。ウイルスの種類、故障原因にもよります
・このリカバリーモードはあらかじめカスタムファームウエアをインストールしておく必要があります。
インストールしていないPSPは復活できません

○ 元に戻す、バージョンアップするときは

元に戻したり、バージョンアップするときはいったんアンインストールするのが無難です。
アンインストールにはこちらから「CustomFirmware Unflasher」をダウンロードし、インストールして
起動させてアンインストールしてください。
アンインストール後は「config.txt」が消えますので再インストールのとき再度入れるか
バックアップしておいてください。
※起動時にACアダプターが接続されてないと起動できません。



<注意>
・他のバージョンをインストールした状態で起動しようとすると「 File size of (ファイル名) doesn't match.」
と出てインストールできませんので、アンインストールしてからでないといけません。
Harleyg氏のバージョンのみ、リカバリーモードの「Recovery menu ->」から「Remove custom firmware」
を選択するとアンインストールできます。※要ACアダプター接続




<トラブルシューティング>


Q1 設定したのに、反映されない。
A1 起動時にメモステを刺していますか?バッテリーを抜くか強制終了し、再起動して試してください。

Q2 インストール後、カスタムファームウエアのファイルを消してもいいですか?
A2 GAMEフォルダに入っている2つのフォルダはインストーラーですので消していいですが、SYSTEMフォルダ内は消さないで下さい。


Q3 config.txtで設定したが、まだ反映されない
A3 記入した「#」や「true」などは、「半角」ですか?
(例)「#」・・× 「#」・・○

Q4 ×ボタンを押しながらでエミュが起動しない/WLANスイッチを切ってもDEVHOOKが起動しない

A4 対応してるのは
Harleyg氏のバージョンのみです。またconfig.txtで設定しているかも確認して下さい。

Q5 リカバリーモードでアップデートしたらカスタムファームウエアが消えた
A5 再度インストールしてください。




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